「LINE証券っていう株式投資サービスが気になるなぁ。
手数料とかいくらなんだろう?
デメリットはないんだろうか?」
このような疑問にお答えします。
先に結論を記載させていただきます。
- 手数料が分かりづらい
- 1株では買えない株がある
- 銀行口座への出金手数料がかかる
- 配当、優待案内が不親切
- 証券所での取引でない
- 《対策》
手数料ほぼ無料▶︎ネオモバ(SBIネオモバイル証券)
本記事では、少額株式投資LINE(ライン)証券のデメリットについてまとめさせていただきます。
簡単に株が始められるLINE証券ですが、何点か気を付けておくことがありますので、ご利用検討してる方、どうぞご参考ください!
それでは、見ていきましょう。
LINE(ライン)証券とは?
投資種別 | 株式投資 |
投資先 | 国内ETF:15銘柄 投資信託:30銘柄 国内株式:1015銘柄 ※単元数以上買う場合は、上場の約3700銘柄売買可能 |
最小投資金額 | 100円台〜 (1株・1口単位) |
手数料 | 取引手数料無料 ただし、取引コストあり (0.2%〜1.0% グループ別×時間帯別に設定) ※単元数以上買う場合は、売却金額に応じた手数料 |
特徴 | ✔大手企業運営の信頼性 (LINE Financial株式会社と野村ホールディングス株式会社の協同サービス) ✔リアルタイム取引可能 ✔LINEポイント利用可能 |
LINE証券は「LINE Financial株式会社」と「野村ホールディングス株式会社」が協働で作った新スマホ投資サービスです。
コンセプトは“投資をもっと身近に、もっと手軽に“です 。
1株から株が買えますので、安い銘柄だと100円台から株式投資が始められます。
<例)100円台から買えるみずほFG株>
1株から買えるミニ株(単元未満株)は、通常リアルタイムの売買ができないのですが、LINE証券ではそれが可能です。
さらに株の購入にLINEポイントが使えるのも大きな特徴です。
LINE証券の口座開設は無料です。
ご興味あれば、公式サイトご覧ください♪
YouTube動画も撮りましたので、良かったらご覧ください。
LINE(ライン)証券のデメリット5選
LINE(ライン)証券のデメリットは下記5つです。
- 手数料が分かりづらい
- 1株では買えない株がある
- 銀行口座への出金手数料がかかる
- 配当、優待案内が不親切
- 証券所での取引でない
1つずつ順に補足させていただきます。
デメリット①
手数料が分かりづらい
2020年5月10日から手数料体系の異なる、単元株数(100株単位)での現物取引も開始されました。
そちらについては後述しますが、まずは多くの方が対象となる少額取引の手数料についてご理解ください。
個人的に一番デメリットと感じるのはこの手数料に関してです。
LINE証券では口座開設費・口座維持費・取引手数料無料です。
ただし、他の株取引サービスではあまり聞かない”取引コスト“という費用が売買の際に発生します。
取引手数料無料と書いてますが、実態は”取引コスト“として「手数料が売買代金の中に含まれる」と捉えてよいと思います。
※2020.9.2追記
サービス開始直後から手数料について、整備されてきましたが、2020年10月5日から、また変更が発表されました。
<現在のLINE証券いちかぶ手数料(2020.10.23時点)>
日中のスプレッドコストは0.05%は非常に安かったですが、最低でも0.2%に引き上げられました。
業界平均は0.5%前後ですので、それでもまだ安いかもしれませんが、夜間取引の1%は高いと言わざるを得ませんので注意しましょう。
また、銘柄をA・B・C、3つのグループに分けられ、グループ別に手数料が異なり、非常に複雑な料金体系になってしまいました。
LINE証券で扱うグループ別の銘柄詳細について、公式ページをご覧ください。
取引コスト調査
サンプルで取引コスト調査をした結果、記載させていただきます。
リアルタイム取引なので、若干の誤差はありましたが、LINE証券で明示されている内容で間違いありませんでした。(2020年3月調査)
みずほFG:0.06%
ZHD:0.07%
楽天:0.05%
みずほFG 市場価格167.5円
みずほ証券 LINE証券価格167.6円
167.6円(LINE証券)- 167.5円(市場価格) = 0.1円
0.1円 ÷ 167.5円(市場価格) = 0.06%
※その他2銘柄についても同様に計算
この3銘柄の場合、LINE証券での平均的なスプレッド率は0.06%ということになりました。
明示されている取引コスト0.05%が正しいと考えて良いと思います。
LINE証券の類似サービス、ネオモバ(SBIネオモバイル証券)の手数料はほぼ無料です。毎月50万円までの取引手数料は200円(税抜)ですが、それと引き換えに株購入に使えるTポイントが200円分貰えます。相殺するとほぼ無料ですので、とりあえずネオモバで試してみると良いと思います。
>>手数料ほぼ無料のSBIネオモバイル証券はコチラ
ネオモバとLINE証券の徹底比較記事も書いてますので、どうぞご参考ください。
遊び感覚(月間1万円未満)のような超少額で株を買ってみたい人は「LINE証券」がいいでしょう。
口座開設は無料ですので、少額でお遊びで始めたい方、詳細は公式サイトをご覧ください。
単元数(100株)で売買する場合の手数料
2020年5月10日より、LINE証券ではミニ株だけでなく、単元数での現物取引も可能になりました。
この場合の手数料は、下記のようになっております。
<LINE証券単元数での売買手数料>
100株以上の大金取引する場合は、上記料金体系が適用されます。
買付時は0円で、売却時にのみ手数料がかかる面白いパターンです。
通常のネット証券会社の手数料と比較すると安くなっております。
ただ、類似少額株式投資サービスの「ネオモバ」は月間50万円の取引まで実質20円(手数料220円だけどTポイント200円分GET)ということを考えると、大金の株取引ならネオモバの方がお得でしょう。
デメリット②
1株では買えない株がある
LINE証券で1株から購入可能なものは、国内有名企業100社と国内ETF9種類です。
※2020.4.29 現在は、国内ETF:15銘柄、国内株式:300銘柄、投資信託:28銘柄まで増えています。
※2020.10.5〜、国内株式は1015銘柄に拡大されました。
ETFとは…特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果をめざし、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託
ETFについては9種類 15種類もあれば問題ないと思いますが、メインである国内株式銘柄が100社 1015銘柄に絞られているのはちょっとデメリットかもしれません。
※東京証券取引所に上場している企業は3700社以上です。
※1株でなく、単元数(100株)であれば、上場企業約3700銘柄、売買可能です。(2020年5月10日〜)
1株から購入できる全1015銘柄の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
ちなみに、類似サービスの「ネオモバ」はこのような取引銘柄の制限はありません。
詳細記事まとめております。よかったらご参考ください。
デメリット③
銀行口座への出金手数料がかかる
LINE(ライン)証券の出金手数料は以下のようになっています。
LINE Payへの出金 | 0円 |
銀行口座への振込み | 220円(税込) |
見落とされがちですが出金手数料もきちんと把握しておかなければなりません。
LINE証券で売買した後、自分の銀行口座に出金する場合は220円(税込)の出金手数料がかかります。
LINE Payへの出金は無料なので、LINE Payに出金して、そのままお店で買い物に使う人であれば問題ないかもしれません。
ただ高額投資してる場合は、LINE Payでは使い切れないでしょうから銀行口座へ出金するのではないでしょうか?
LINE証券の出金方法や手数料については、こちらの記事で細かくまとめてますので、よかったらご覧ください。
ちなみに同じ少額投資サービスの「ネオモバ」は出金手数料無料です。
地味にこの点も大きな違いかと思います。
デメリット④
配当・優待案内が不親切
株を買う魅力の一つが「配当を受け取れること」や「株主優待をGETできること」かと思います。
初心者を対象にするのであれば、この点を打ち出した方がメリットが分かりやすく伝わると思うのですが、LINE証券ではあまり推していません。
配当は1株以上、優待は単元数以上(100株以上)、権利確定日に保有していればLINE証券でも対象になります。
ただ、説明が粗く「各自調べましょう」というニュアンスです。
Q.配当金はいつ受け取ることができますか?
LINE証券|ヘルプセンター
A.決算日が同一でも配当金の支払日は上場会社ごとに異なります。株式数比例配分方式では、上場会社が支払いを行う配当金支払日に証券口座に入金されます。通常、権利確定日から2~3ヶ月後に支払いが行われます。
配当支払開始予定日は、各発行会社ホームページのIR情報>決算短信よりご確認ください。
Q.株主優待を受け取ることはできますか?
LINE証券|ヘルプセンター
A.優待の対象となる条件を満たしている場合、株主優待が受け取れます。対象となる条件(保有株数や保有期間)、優待内容については、各発行会社ホームページのIR情報などでご確認ください。もしくは、株式の発行会社にお問い合わせください。
この点も同じ初心者向け株サービスの「ネオモバ」とは対照的です。
「ネオモバ」では毎月、その月の株主優待銘柄がPick Upされます。
初心者にはやはり、こういう丁寧さが必要な気がします。
LINE証券で株主優待をGETする方法については、こちらの記事でまとめましたのでよかったらご覧ください。
デメリット⑤
証券所での取引でない
実はこの点が、他のデメリットを生み出している大きな要因かもしれません。LINE証券は証券取引所を介さず、相対取引をしています。
Q.相対取引(あいたいとりひき)とは?
LINE証券|ヘルプセンター
A.相対取引(あいたいとりひき)とは、証券取引所などの市場を通さずに、売り手と買い手が当事者同士で価格や売買数量などを決めて行う取引のことです。当社の場合には、当社がお客様の相手となって取引を行います。
言ってみれば、LINE証券が買っている株を購入者に売ったり、買い取ったりしているんですね。
そのため、取引コストという手数料を乗せたり、売買対象銘柄を絞っているのでしょう。
なぜ、ネオモバは成立してるの?
これは完全に私の予測なのですが、タッグを組んだ相手によるのではないでしょうか?
LINE証券は野村ホールディングス、いわば野村證券と協働したのですが野村證券はネット証券ノウハウという意味ではあまり実績がありません。
対して、「ネオモバ」はネット証券大手のSBI証券とTポイントのCCCが協働したサービスなのでネット売買システムやノウハウがたくさんあったのだと思います。
少額株式投資ならSBIネオモバイル証券の『ネオモバ 』
投資種別 | 株式投資 |
投資先 | 国内株式、ETF等 (上場企業ほぼ全銘柄対象) |
最小投資金額 | 100円台〜 (1株・1口単位) |
手数料 | サービス利用料月額200円(税抜) [約定金額50万円まで取引放題] ※毎月200円分のTポイント貰える |
特徴 | ✔大手企業運営の信頼性 (SBI証券 × CCC) ✔Tポイントが株式投資に使える ✔手数料もほぼ無料 (得られるポイントと相殺) ✔1株IPOサービスも展開(2019.11.30〜) |
SBIネオモバイル証券とは、ネット証券大手の「SBI証券」とTポイント運営会社「CCC」が協働して作った株取引サービスです。
日本初、Tポイントを使って株式購入ができる点が大きな特徴です。
ネオモバ は、月間50万円までの売買の場合、手数料は月額200円(税抜)です。
ただ、それと引き換えに毎月200Tポイント得られますので手数料実質ほぼ無料です。
50万円の場合、50万円 × 0.2%(日中スプレッド率) = 1000円
1万円の場合、1万円 × 0.2%(日中スプレッド率) = 20円
※2020年10月5日以降の手数料で試算
ネオモバの手数料は実質20円のため、単純比較、月間5000円以上の株を買って、売る(合計10,000円以上)の売買する人はネオモバの方がお得です。
ネオモバは銀行口座への出金手数料も無料なので、手数料面では総合的にネオモバの方がお得でしょう。
LINE証券はどちらかというと遊び感覚で始めるものです。
将来的に株取引で資産運用する可能性ある人はネオモバの方が相性良いでしょう。
ネオモバは実質手数料ほぼ無料です。
ご興味あれば、公式サイトご覧ください。
【手数料詐欺!?】LINE証券デメリット5選!注意です!のまとめ
いかがでしたでしょうか?
LINE証券のデメリットについて理解いただけましたでしょうか?
- 手数料が分かりづらい
- 1株では買えない株がある
- 銀行口座への出金手数料がかかる
- 配当、優待案内が不親切
- 証券所での取引でない
- 《対策》
手数料ほぼ無料▶︎ネオモバ(SBIネオモバイル証券)
現状はこのようなデメリットがありましたが、LINEポイントを使って株が買える点やリアルタイム取引可能というメリットもあります。
詳しくはこちらの記事で、あなたに向いてるか確認できますのでよかったらご参照ください。
1株購入における取引コストも日中の売買であればとても安いかと思います。
お遊びで株を始めたい方は「LINE証券」が向いています。
口座開設は無料ですので、ご興味あれば公式サイトご覧ください。
お遊びではなく、もう少し本格的に株を始めてみたい方は「ネオモバ」と言った感じでしょうか?
より比較検討できるように下記のような記事ありますので、ご参考いただければと思います。
▼▼少額の株取引に興味ある方▼▼
▼▼おまかせ運用に興味ある方▼▼
1人でも多くの人が投資を始め、日本の経済活性化につながればと思います。最後までご愛読いただき、ありがとうございました。
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大手金融機関で10年以上勤めた後退社し、その後は好きなことだけやりながら月約10万円で細々と暮らしております。
※2019年は株2000万円運用で月10万円の生活費を捻出してました。
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