「SBIソーシャルレンディング(SBI-SL)が気になるなぁ〜。
安全なんだろうかぁ〜??
過去にデフォルト(貸し倒れ)・支払遅延案件とかあるのかなぁ?
どれくらいリスクがあるのか知りたいなぁ〜。」
このような疑問にお答えします。
先に結論記載させていただきます。
- SBI-SL全体のデフォルト率は0.2%(金額ベース)
- ファンド種別による差が大きい
不動産担保ローン事業者ファンドはデフォルト率0.0%
カンボジア技能実習生支援ローンファンドのデフォルト率14.5% - SBI-SLで投資をする場合は、「オーダーメード型ファンド」か「不動産担保ローン事業者ファンド」を選択すべき
どうも、元三井住友系の金融マン、稼ぎ隊のCo.隊長(@co_toushi)です。
大手金融機関で10年以上勤めた後退社し、現在は国内株式2000万円ほど運用して、そこから得られる月約10万円で細々と暮らしております。
節約しながら、投資のみで生計成り立つように、自由に生きています。
本記事では、SBIソーシャルレンディングのデフォルト(貸し倒れ)・支払遅延案件についてまとめさせていただきます。
SBIソーシャルレンディングでの投資をご検討中の方、どうぞご参考ください。
SBIソーシャルレンディングとは?
主な投資先 | 太陽光、不動産関連ファンド |
最小投資金額 | 1万円〜 |
想定利回り | 3%〜10% |
運用期間 | 4ヶ月~36ヶ月 |
手数料 | ー (ファンド毎に異なる) |
特徴 | ✔ネット証券大手の参入 ✔過去デフォルト案件数件あり(HP開示) |
SBIソーシャルレンディングは、ネット証券大手のSBI証券が手がけるソーシャルレンディングです。
最近流行りのソーシャルレンディングに大手も参入してきました。
投資案件ごとに手数料が異なるので、投資の際は手数料率をそれぞれ確認しましょう。
<案件イメージ>
過去にいくつかデフォルト(貸し倒れ)した案件もあります。
本記事ではこの点について深掘りしていきます。
SBIソーシャルレンディングを利用する場合は、リスク管理のため分散投資を心掛けるといいでしょう。
ご興味あれば、まずはアカウントを作っておきましょう。
投資家登録は無料です。
SBIソーシャルレンディングのデフォルト(貸し倒れ)・遅延案件まとめ
SBIソーシャルレンディング、HP公表(2019年11月15日時点)の元本償還実績より、デフォルト(貸し倒れ)・遅延数およびその割合をまとめました。
《件数ベース》
全695案件/デフォルト(貸し倒れ)・遅延34案件
(デフォルト・遅延率:4.9%)
ファンド種別 | 案件数 (件) |
デフォルト・遅延数 (件/率) |
オーダー メード型 |
162 | 5(3.1%) |
不動産担保 ローン事業者 |
171 | 0(0.0%) |
カンボジア 技能実習生支援ローン |
26 | 16(61.5%) |
個人向け 無担保ローン |
336 | 13(3.9%) |
《金額ベース》
貸付金総額116,125百万円/デフォルト(貸し倒れ)・遅延金額202百万円
(デフォルト・遅延率:0.2%)
ファンド種別 | 貸付金額 (百万円) |
デフォルト・遅延金額 (百万円・率) |
オーダー メード型 |
90,321 | 184(0.2%) |
不動産担保 ローン事業者 |
25,673 | 0(0.0%) |
カンボジア 技能実習生支援ローン |
53 | 8(14.5%) |
個人向け 無担保ローン |
79 | 10(12.9%) |
オーダーメイド型ファンド
主な貸付先 | 事業資金など |
最小投資金額 | 5万円〜 |
平均想定利回り | 6.3% |
運用期間 | 9〜36ヶ月 |
手数料 | 0.5〜4.0% |
デフォルト・遅延率 | 件数ベース:3.1% 金額ベース:0.2% |
最もリスクとリターンのバランスがとれたファンドです。
SBIソーシャルレンディングでの投資をするなら、『オーダーメイド型』で検討するのがいいでしょう。
金額ベースのデフォルト(貸し倒れ)・遅延率は0.2%なので、決して高い割合ではありません。
平均想定利回りが6.3%なので、分散投資すればプラス運用となる可能性が非常に高いです。
不動産担保ローン事業者ファンド
主な貸付先 | 不動産担保ローン事業者 |
最小投資金額 | 1万円〜 |
平均想定利回り | 3.6% |
運用期間 | 約14ヶ月 |
手数料 | 1.5〜2.5% |
デフォルト・遅延率 | 件数ベース:0.0% 金額ベース:0.0% |
不動産担保ローンのファンドはデフォルト(貸し倒れ)・遅延率0.0%です。
過去実績を見る限り、安全を優先するならこのタイプがオススメです。
ただリスクとリターンはセットなので、想定利回りも約3.6%と決して高い値ではありません。
少額でもいいので安定的に運用したい方は、投資先の一つに検討してもいいでしょう。
カンボジア技能実習生支援ローンファンド
主な貸付先 | カンボジア実習生 |
最小投資金額 | 1万円〜 |
平均想定利回り | 10.0% |
運用期間 | 約12ヶ月 |
手数料 | 1.0% |
デフォルト・遅延率 | 件数ベース:61.5% 金額ベース:14.5% |
日本に来るカンボジア人実習生へ貸付するファンドですが、これは異常なデフォルト率です。
こんな実績では、さすがにリスクとリターンが合っていません。
10%のリターンを得るだけなのにリスクが高すぎます…
これだけリスクが高いならリターンは2倍・3倍を期待したいところです。
少額でも始められるハイリスク・ハイリターン投資の記事もまとめてますので、よかったらご覧ください。
個人向け無担保ローンファンド
主な貸付先 | 個人 |
最小投資金額 | ー |
平均想定利回り | 6.9% |
運用期間 | 12〜36ヶ月 |
手数料 | 1.5% |
デフォルト・遅延率 | 件数ベース:3.9% 金額ベース:12.9% |
こちらはもう取り扱っていないのではないでしょうか?
金額ベースのデフォルト率ではカンボジアファンドに匹敵するので、非常に成績が悪いです。
平均想定利回りよりデフォルト率の方が高ければ、儲けることはまずできないでしょう。
SBIソーシャルレンディングのおすすめ投資案件
-
「オーダーメード型ファンド」か「不動産担保ローン事業者ファンド」
- 手堅く運用したい場合は「不動産担保ローン事業者ファンド」
実績から判断すると、このようになるかと思います。。
投資案件が開示されてから、SBI-SLの口座開設しても1週間ほどかかるため、投資に間に合わない可能性があります。
したがって、もしご興味あれば、まずは口座開設しておいて、投資できる環境を整えておく必要があります。
投資家登録、口座開設費用は無料です。
どうぞ、ご検討ください。
ただ「不動産担保ローン事業者ファンド」の平均利回りは3.6%と決して高くはないので、SBI-SLだけでなく、その他のソーシャルレンディングやロボアドバイザーによるお任せ投資と比較してもいいかもしれません。
こちらの記事をご参照ください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
SBIソーシャルレンディングのデフォルト(貸し倒れ)・遅延案件について理解が深まりましたでしょうか?
SBI-SL全体での結果というより、ファンド種別ごとに考えを分けた方がいいかもしれません。
特に不動産担保ローン事業者ファンドはデフォルト(貸し倒れ)実績ゼロなので、非常に安定しています。
分散投資して、リスク管理するのであれば、SBI-SLの案件(オーダーメード型ファンド、不動産担保ローン事業者ファンド)も候補に入れてもいいでしょう。
ソーシャルレンディングは流行ってますが、投資できる案件が少ないのがデメリットです。
その点、SBI-SLはネット証券大手なだけあって、大きい案件が多く、投資しやすいです。
詳細は、公式ページをご覧ください。
1人でも多くの方が投資を始め、日本の経済活性化につながることを願っています。
最後までご愛読いただき、ありがとうございました。
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