「財形貯蓄始めようかなぁ〜?
でもデメリットはないのかなぁ?
注意点あるなら、把握しておきたいなぁ〜。」
このような疑問にお答えします。
先に結論記載させていただきます。
- より高い利回りを目指せる場合がある
- 投資の知識が身に付かない
- 長期的に資金拘束される
- 引き出すのに時間がかかる
- 全額解約すると、すぐに再開できない
本記事では、財形貯蓄のデメリットについてまとめさせていただきます。
サラリーマン時代、約10年に渡り1000万円以上貯めた私の体験を踏まえつつ整理させていただきますので、どうぞご参考ください。
それでは、見ていきましょう!
財形貯蓄とは?
財形貯蓄とは、会社が毎月の給与から一定額を天引きして、金融機関に送金する制度です。
制度が導入されてるかは、各会社によって異なり、実際に財形貯蓄を行うかは各個人の任意です。
財形貯蓄は、目的別に3種類あります。
- 一般財形貯蓄
- 財形住宅貯蓄
- 財形年金貯蓄
「一般財形貯蓄」は、貯蓄目的が自由な財形です。
種別 | 一般財形貯蓄 |
貯蓄目的 | 自由 |
貯蓄商品 | 預貯金(定期預金・定期貯金など)、合同運用信託、有価証券(国債などの公社債・証券投資信託の受益証券・金融債・株式投資信託)、生命保険、生命共済、損害保険など ※各社制度に準じる |
貯蓄金額 | 各社規定に準じる —私の場合— 最低貯蓄額 月5000円 最大貯蓄額 給料の50%くらいまで |
特徴 | ✔給与天引きなので、手元にお金が入らず使ってしまう心配がない ✔導入各社により、細かな制度の違いあり |
財形といった場合、こちらが一般的ですので、本記事でも「一般財形貯蓄」をメインにデメリットを後述します。
「財形住宅貯蓄」は、その名の通り住宅用の財形です。
「財形年金貯蓄」と合わせて、貯蓄残高550万円まで利子等に税金がかからないのが特徴です。
「財形年金貯蓄」は、老後の年金のための財形です。
一定額まで税金がかからないのに加え、受け取り年齢が60歳以上となるのが特徴です。
財形貯蓄を始めたい場合は、あなたの勤めてる会社に申し込む必要があります。
財形貯蓄制度を設けてない会社は、あなた自身で管理しなければなりません。
財形と同じように毎月積立可能なおすすめ口座の記事も書いてますので、よかったらご覧ください。
財形貯蓄のデメリット5選!財形で1000万円貯めた私の見解!
一般財形貯蓄のデメリットは、下記5つです。
- より高い利回りを目指せる場合がある
- 投資の知識が身に付かない
- 長期的に資金拘束される
- 引き出すのに時間がかかる
- 全額解約すると、すぐに再開できない
これらのデメリットは、私がサラリーマン時代に、10年以上に渡って財形貯蓄した経験を基に整理させていただきました。
会社:三井住友系クレジットカード会社
財形制度:年間100万円までの積み立てで年利3%(3万円)の定期預金。
※100万円以上積み立てても、年間の利息上限は3万円。
財形貯蓄総額:1000万円
貯蓄推移:
入社1年目 なし
入社2〜5年目 100万円/年
入社6〜9年目 150万円/年
入社10年目 解約 → 投資開始
財形貯蓄をベースに、副業、投資などを組み合わせながら資産3000万円築いた記事はこちらでまとめてますので、よかったらご覧ください。
それでは、デメリットを1つずつ見ていきましょう!
デメリット①
より高い利回りを目指せる場合がある
私は30歳を過ぎるまで、資産運用・投資について何も知りませんでした。
財形貯蓄で年間1〜3%の利息を得ていましたが、他の方法であればもっと高い利回りで運用できる可能性がありました。
私が勤めていた会社は100万円に対して3%(利息3万円)と、今振り返ってもかなり条件の良い財形でしたが、人によっては元本保証もなく、これより低い利回りとなる可能性もあります。
そうなってくると、わざわざ財形貯蓄を利用するメリットはありません。
強いて言うなら、給与天引きなので、知らぬ間にお金を貯められる点がメリットですが、自分で管理しようと思えばできますので、メリットは弱いと言わざるを得ないでしょう。
デメリット②
投資の知識が身に付かない
財形貯蓄の危険なところは、思考停止してしまうことです。
給与天引きされるので、楽に貯蓄できますが、あくまで”貯めるだけ“で、“増やす”という考えになりません。
本来であれば、ある程度金額が貯まってきたら財形貯蓄するより、自分で投資を始めた方が資産を増やせる可能性が高いです。
ただ思考停止してしまってるので、何も行動せず、投資の知識が身に付かないというのが2つ目のデメリットです。
デメリット③
長期的に資金拘束される
財形貯蓄は長期的な積立を目的としていますので、数年単位で行わなければなりません。
各社の制度にもよりますが、開始1年間は解約ができなかったり、積立期間も原則3年以上と決まっています。
その期間中、資金拘束されますので、予め認識しておきましょう。
デメリット④
引き出すのに時間がかかる
財形を引き出すには、会社に申請する必要があります。
その手続きだけでも面倒ですが、実際に着金するまでに1週間〜1ヶ月、時間がかかります。
突発的にお金が必要になって、引き出そうとしても、すぐには着金しませんので注意しましょう。
デメリット⑤
全額解約すると、すぐに再開できない
一部引き出しでなく、全額解約すると、また私の場合、すぐに財形貯蓄をまた始めることができませんでした。
確か解約後1年間は財形不可といったルールで、解約時に何度も確認された記憶があります。
私が財形解約した時には、既に投資に目がいってたので、財形をまたスタートしようという気持ちはなかったです。
過去の自分へ「財形貯蓄は最低限でいいよ!」
ここまでデメリットを踏まえて、過去の自分にアドバイスするなら、このように言います。
- 財形貯蓄は早いうちに始めよう!
- ただし、財形は最小限の積立にしよう!
- 財形と並行して、投資を始めよう!
財形貯蓄は早いうちに始めよう!
給与天引きは、お金を貯める上で非常に有効な方法ですので、過去に戻ったとしても財形はやると思います。
ただし、財形は最小限の積立にしよう!
財形は悪くないですが、全額財形にしてしまうと、過去の自分のように思考停止状態になってしまいます。
財形を使った”貯める力”が備わったら、投資などの”増やす力”は別できちんと身に付けた方が良いです。
財形と並行して、投資を始めよう!
何度も申し上げてますが、この点は本当に悔やんでいます。
では、何歳から投資を始めればよかったか?
現実的な年齢は「25歳」くらいではないでしょうか?
25歳で貯まってた額は100万、200万円でしたので、遅くてもこの金額から投資を始めてればよかったと思います。
当時は、今のように少額投資サービスが全くありませんでしたので、25歳と書きましたが、今だったら数百円から投資できますので、成人になる20歳から始めるのが最適解でしょう。
このような後悔から、本サイトでは様々な少額投資サービスに関する記事を書いています。
よかったら、こちらの記事もご覧ください。
財形貯蓄のデメリット5選!財形で1000万円貯めた私の見解!のまとめ
いかがでしたでしょうか?
財形貯蓄に関するデメリット、参考になりましたでしょうか?
- より高い利回りを目指せる場合がある
- 投資の知識が身に付かない
- 長期的に資金拘束される
- 引き出すのに時間がかかる
- 全額解約すると、すぐに再開できない
財形貯蓄自体は、悪いものではありません。
ただ、それだけに頼ると過去の私のように、投資の勉強を始めるのが出遅れてしまう可能性があります。
1人でも多くの方が、お金の知識を高めてスマートな生活を遅れればと思います。
最後までご愛読いただき、ありがとうございました。
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大手金融会社で10年以上勤めた後退社し、その後は好きなことだけやりながら月約10万円で細々と暮らしております。
※2019年は株2000万円運用で月10万円の生活費を捻出してました。
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